無理なく楽しい富士登山

最近でこそ夜通し歩く「弾丸登山」をする人は少なくなりましたが、山小屋で少しの時間の仮眠を取り、夜中の12時頃に歩き出し、山頂でのご来光を目指す人がほとんどです。

真夏の時期でも夜中の気温は0度近く、また単独峰の富士山は強い風が吹くことも多く、かなり厳しい状況での山行も余儀なくされます。富士山の登頂率は70%とも言われていますが、これは決して高い数字ではありません。

せっかくの富士登山、ただ辛い思いをして夏の劇混みの山頂の思い出しか残らないなんてことにならないように、余裕をもった計画が富士登山には必要となります。まずは山小屋。なるべく高い場所に泊まった方が次の日の行程が楽になると思いがちですが、高い場所に泊まればそれだけ空気が薄くなり、体に負担がかかります。寝てるときは呼吸が浅くなるので、その分、高山病にも罹りやすくなってしまいます。

特に体の小さい子供は無理のない行程を組むことが大切になります。そしてスタートから余裕を持つことも大切。どこの登山口を出発するにしても、そこまでの移動は車かバス。一気に標高2500m以上を登ってきたわけです。

いきなり歩き出せば、これまた体への負担は相当なもの。まずは5合目で、最低1時間はぶらぶらして体を慣らしましょう。そしてゆっくりと大きく呼吸ができるぐらいの、ゆっくりとした速度を保ちます。富士山の上部には樹木が生えていなく、目標物が近くに見えるために、どうしても歩が早くなってしまうのです。

ここは我慢してゆっくりゆっくりと。そして山小屋の出発も3時頃で充分。山梨県側からのルートでは、どこの場所でもご来光が臨めます。劇混みの山頂よりも、空いていて素敵なビューポイントがいくらでもあります。真っ暗で寒く、辛い夜中の時間が少なく済むのもメリットです。余裕をもって、楽しい富士登山を。

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